日本共産党への思い
ペンネーム:もりなか まろん
私が日本共産党と出会ったのは大学生の時です。
兄に発達障害があり家族がみな苦しむ姿を見ていて、競争主義教育がはびこる世の中を変えたい、校則で子どもをがんじがらめにする管理主義教育を変えたいという思いでいっぱいの日々を過ごしていました。そんな時に民青や日本共産党に出会い、社会を変えていけるんだ、そんな仲間がいるんだという希望を感じ入党しました。初めて赤旗を読んだときは、胸が不思議に暖かくなり、涙があふれたのを今も覚えています。それは、人間が本当に大切にされている組織だと感じられたからです。
しかし、「こんな世の中だから、赤旗を増やせば、党員が増えれば社会は変えられる、がんばれ、がんばれ、拡大、拡大!」という方針がずっと続く中、だんだん自分に自信が持てなくなってきました。そんなに簡単に拡大ができるはずもなく「拡大できないあなたはダメなあなた、社会を変えることのできない無力なあなた」といつも党から言われているような気がしました。そんな中、仕事や子育てなど目の前のことで忙しい日々を過ごす中、「拡大のできないダメな自分」とすっかり自信をなくした私は、少しずつ党活動から離れていきました。それでも、これまで共産党にしか投票してこなかったし、ずっとこの党を応援してきたのです。
そんな日々を過ごす中で、松竹伸幸さんの除名、鈴木元さんの除名というニュースが飛び込んできました。私は、彼らは「どんな悪いことをしたのか」と思い、すぐに彼らの本を読んでみることにしました。それらには、日本共産党がどうやったら躍進できるのかを真剣に考え、たくさんの経験の中から生み出したいろいろなアイデアが書かれていました。そして、松竹さんに至っては、なにも綱領や規約に違反することは書いていなかったのです。むしろ、今の党の綱領をより豊かにする方向での提案がたくさん書かれていました。それは現実の日本社会をリアルに見つめ、人々の幸せを深く考えた上での現実的な提案です。こんなに知的で日本や世界の未来を考えて提案できる松竹さんは本当にすごい人だと思いました。そして、党に入ったことですべてを全面委任して、ただ拡大だけすれば自分は社会進歩に寄与できるのだと狭い視野でとらえていた自分が恥ずかしくなりました。
第29回党大会で神奈川県議の大山さんが、松竹さんを除名したことに対して疑問を感じる人が多いという状況が生まれていることについて発言してくださったことには本当に勇気をもらいました。しかし、その後の田村さんの結語に本当に驚きショックを受けました。共産党をよくしようと誠実に批判されていることに対して、頭から「それは間違っている」と決めつけて全否定する態度に本当に悲しくなりました。現場の声、市民の声に耳を傾けることができなくては、社会を変えることなど到底できません。年始の党旗開きでの田村さんの「地力が足りない」という言葉は、党員のこれまでの努力への侮辱であり、厳しい生活の中で誠実に生きている党員を見下す冷たい言葉だと感じてしまいます。松竹さんと鈴木さんの除名以降、党へ批判的な声を上げている人を次々と除籍処分にしていることも、本当に悲しくなってしまいます。
日本共産党の中央委員の皆さん。全国の党員の皆さん。赤旗に書いてある「反共攻撃」の中身をもっと自分の感覚を使って捉えなおしてほしいです。松竹さんは本当に反共攻撃をしていますか。あなたは松竹さんの本を自分で読みその言葉を受け止めましたか。党にとって耳の痛いことをいう人たちをすべて「反共」としていないでしょうか。誠実に相手の声を受け止めながらいいところ、理解できるところを見つけ出しわかりあっていくこと。それなしに、人と人が分かりあい、つながりあうことはできない、未来への扉を開くことは決してできないと私は思います。
党旗開きで田村さんが「党員、大・大・大募集中です」と無邪気に言われていましたが、党に対して耳の痛い発言をする人間を一方で除籍しているのだと思うと、とても応援する気にはなれません。人を大切にしている党、とはとても言えないからです。黙って党に意見せずにいる人の党費が欲しいだけなのか、赤旗を買ってくれる人が欲しいだけなのかといぶかってしまいます。
私は、党を離れた今でもこんな日本を変えたいと思っています。民主主義が花開く、庶民が本当に幸せと感じて生きることのできる社会を作っていきたいし、その一員として党員として生きていきたいのです。
すぐに、松竹さんの除名を撤回し、神谷さんの除籍を撤回してください。
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