損害賠償を払ってください
松竹さんは、今回の裁判で損害賠償も求めています。
大きくは2つの柱です。
第1の柱 ちゃんとした手続きを受ける利益をそこなわれた分
一つは、共産党の規約どおりのちゃんとした手続きを受けるのは、党員である松竹さんの権利・利益のはずですが、それをそこなわれた分です。自分の権利・利益をそこなわれたので、精神的にショックを受けたということです。
これを100万円と見積もりました。そして、そのための弁護士の費用10万円。あわせて110万円です。
第2の柱 「しんぶん赤旗」で松竹さんの名誉を傷つけられた分
もう一つは、共産党の機関紙「しんぶん赤旗」で松竹さんの名誉を傷つけられた分です。5つあります。
①2023年1月21日付「松竹氏は、長い間党に在籍しながら、綱領を真剣に学んだことがあるのでしょうか」など松竹さんが綱領を真剣に学んでいない、不誠実な党員だというふうに受け取られ、松竹さんのイメージダウンをまねきます。
しかし実際には党本部に勤務して、政策委員会で安保外交部長という大事な役職についていて、そんな役職につくには共産党が「松竹さんならだいじょうぶ」といって決定しなければできないことですから、そんなはずはないのです。
②同年2月8日付「(松竹さんの記者会見は)共産党に対する攻撃・かく乱者としての姿をあらわにするものとなっています」などこの表現をきいたフツーの人は、松竹さんはダメな人だなとまず思うでしょうね。やはり松竹さんのイメージダウンになります。
なぜ共産党が機関紙でこんなことを書いたかといえば、松竹さんが記者会見で「私が除名されたときいて離党すると言っている人は離党しないでください。大会に代議員として出て、除名に反対してください。そして党首公選をつくりましょうと発言してください」という趣旨のことを言ったのを根拠にしています。でもどれも共産党の規約にのっとって、みなさんやってくださいね、という話であって、たとえば「こっそり党の文書を捨ててしまえ」とか「党の悪口をかげで流してやれ」とか、そういう攻撃・かく乱を呼びかけているわけじゃありません。
③同年2月19日付「松竹伸幸氏は、“善意の改革者”を装っていますが、党の破壊者・かく乱者であることをみずからの言動で明らかにしています」「“善意”のかけらもないことはあまりにも明白です」など
まあ、これも聞けば松竹さんの社会的なイメージはダウンしますよね。
しかし、これも②と同じです。共産党の規約にそっての行動を呼びかけた松竹さんの発言に、共産党側が組織の「破壊」「かく乱」だと決めつけているだけです。
④同年2月26日付「外からいきなり攻撃するというのは、これは真面目な人のやることじゃない。悪意ある行動だ」など「真面目な人のやることじゃない」つまり不真面目な人だとののしっているわけです。これも松竹さんのイメージダウンですよね。
これは松竹さんが『シン・日本共産党宣言』という除名のもとになった本を出版したことをさして共産党が言ったことだと思われます(「しんぶん赤旗」ではなにをさすのかくわしくのべてないのです)。だけど本を出すことそれ自体が「攻撃」になるとはとうてい考えがたいですよね。まあ、もし万が一、本の中身が攻撃にあたるものがふくまれていたとしても、それがなぜ真面目・不真面目につながるのでしょうか。理屈がとんでしまっています。
⑤同年12月1日付「“本心を隠して党大会代議員になれ”と『指南』することは、党内の率直で民主的な討論を、二心的な議論に置き換えようという、たいへんに卑劣なやり方と言わなければなりません」など「卑劣」とか「二心的」とかいうのは、松竹さんが正々堂々としてない人間だというイメージをうえつけますよね。やっぱりここでもイメージダウンです。
これは松竹さんが、党員のみんなにむかってブログで書いたことです。大会で松竹さんの除名には反対だと言ってほしい、もし今の共産党の指導部のやり方に反対でもそのことを表明しないというやり方もありますよと言ったことを根拠にしています。
これは、松竹さんが新たに自分の同調してくれる人をつくろうとしているんじゃなくて、もうすでに同調している人はその気持ちを大会で表現してねと言っているだけです。しかもこっそり指示するのではなくブログで堂々と世界中に発信しているわけで、正々堂々としすぎていますよね。また、本心を徹底的に隠しなさいというんじゃなくて、聞かれないならわざわざ「私は今の共産党指導部のやり方に反対です!」と言う必要もないよね、くらいの話だと言っているのです。
以上の5つです。
これは2023年の1月から12月まで、長く、しつようにキャンペーンされました。しかも中身は松竹さんの人格を全面的に否定するものですから、きわめて悪質だといえます。
ジャーナリストとしてイメージダウンがキツいのでプラスして計算すれば400万円をつぐないとして、これに弁護士費用を1割の40万円。合計で440万円を払ってください。
これにさっきの110万円とあわせて、総計550万円の損害賠償を共産党は松竹さんに払ってください。
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